スウェーデンに来てから1週間も経たないうちに妊娠が発覚しました。
そこから始まったスウェーデンで産婦人科や出産事情などをご紹介します。
北欧スウェーデンで妊娠発覚と出産計画
スウェーデン人&スウェーデン在住の旦那さんと結婚して、2020年1月下旬にスウェーデンにやってきました。
時差ボケで体調が優れないのかと思いきや、生理がきてないことから妊娠検査薬で調べてみると妊娠の陽性反応が!
まだ永住権ももらえていない時期だったのですが、妊娠したからには病院いったりいろいろ準備が始まりました。
日本での出産とは全く違うスウェーデンの出産事情、スウェーデンに住みたい・住んでいて近々子供が欲しいと思っている方の参考にしてくださいね!
スウェーデンで妊娠したらすること
妊娠が発覚したら日本では産婦人科に行きますが、スウェーデンでは病院や産婦人科ではなくKvinnohälsovården:ウィメンズクリニックに行きます。
住んでいる町に1つはあるので、どのLän(日本でいう都道府県)に自分の住んでるところが属してるのか確かめてみましょう。
妊娠したらまず行くところ:Kvinnohälsovården:ウィメンズクリニックでのステップ1
わたしの旦那さんも全然わからなかったので、わたし達は近くの街にある病院行って受付の人に教えてもらって、Kvinnohälsovården:ウィメンズクリニックに直接出向いて妊娠検査薬で陽性が出たことを伝えました。
- 最後の生理がきた日
- パスポート(パーマネントレジデンスカードを持っていたらそれもOK)
- パーソナルナンバー*
*パーソナルナンバーはレジデンス所持者が、Taxオフィスで居住の登録をした際に出される個人識別番号で日本でいうマイナンバーです。
レジデンス(永住権)がなくてももちろんクリニックや病院での診察等受けられますが、医療費は全額負担です。
パーソナルナンバーは持っていなければ、クリニック側で一時的に作成されます。(個人のファイルデータを作るのに必要)
旅行保険とかでは妊娠や出産でかかった費用は対象にならないので、完全に全額負担なのが現実です。
必要事項を伝えたらクリニックのほうで、Barnmorska(助産師)との面談の予約をしてくれます。
予約は1177.seという妊娠・出産も含めた、健康や病院に関するスウェーデン全域のサポートページからも予約は可能です。
Kvinnohälsovården:ウィメンズクリニックでのステップ2
Barnmorskaとの面談まではなんにもすることはありません。
万が一出血だとかがあればクリニックに連絡はすること!
面談日に担当のBarnmorskaから最後の生理日から計算した出産予定日を教えてもらって、いろいろ自分のことを聞かれます。
- 体の調子はどうか
- 出産は初めてなのかどうか
- 出産に対して不安・恐れ・悩みなどないか
スウェーデンでは妊娠してからドクターとの検診がほとんどなくBarnmorska(助産師)との面談が基本です。
妊娠12週目あたりと20週目あたり計2回、ドクターの検診で超音波検査をして胎児の大きさや性別を教えてもらいます。
もちろん希望すれば診てもらえますが、居住者でなければすべての検診費は請求されるので、居住者でない人はご注意を!
Barnmorskaとの面談も週一とかではなく、妊娠25週目くらいになるまでは2ヶ月に1度だけです。
スウェーデンでのBarnmorska(助産師)の役目
妊娠後半には胎児の心拍数なども診てくれますが、妊婦のストレスや不安を和らげるためのサポート役という感じです。
妊娠初期の時に“会陰切開”が嫌で計画帝王切開で産みたいと伝えました。
それがきっかけでクリニックのドクター(この面談は無料)と、自然出産・帝王切開のメリット・デメリットの話をして、すこしでも自然出産に対しての恐怖感を和らげるようにしてくれました。
日本では出産時に会陰切開を積極的にするみたいですが、スウェーデンではまずよっぽどのことがない限りは切開はしないとのことだったので一安心。
出産を実際にする時に訪れる病院には、陣痛でまだ子宮口が十分開いてない間は小さなバスタブに入っていられるとのことだったので、いよいよ胎児を押し出すというときまではバスタブに入ってたいと伝えそれもOK!
水中出産は陣痛を和らげるのと、骨盤や膣内の筋肉を和らげるので会陰裂傷も極力防げるとの情報を得たので、その趣旨をBarnmorskaに伝えました。
出産はKvinnohälsovården:ウィメンズクリニックでなく病院で
スウェーデンでは陣痛が始まって実際出産するとなったら、Kvinnohälsovården:ウィメンズクリニックではなく病院の産婦人科に行きます。
病院は日本のように個人病院がたくさんあって、妊婦さんが自分の好きなところを選ぶのとは違い、市民病院や総合病院のようにその地域の総合病院に行きます。
出産時の安全を第一に考えるので、自宅での出産も稀です。
ストックホルムだとかの大きな街のほうでは、自宅出産のために自宅に訪問してくれるBarnmorskaも見つかるかもしれませんが、基本的には病院での出産になります。
出産時もBarnmorska(助産師)がメイン
ウィメンズクリニックで担当していたBarnmorskaとはまた別のBarnmorskaが出産に立会います。
ドクターはなにか緊急を要することだったりがあったら初めて出てきます。
スウェーデンでは帝王切開後でも自然出産が可能
スウェーデンは世界でも自然出産の件数がトップクラスで、よっぽどの危険性や条件がない限りは、帝王切開経験のある妊婦でも自然出産が可能です。
わたしのちょっとアメリカ腐った考えでは、ヨーロッパだし医療制度も世界でトップクラスだし帝王切開なんて当たり前だろうと思っていましたが、帝王切開率は世界のなかでもかなり低い。
スウェーデンでは自然出産を推奨していて、妊産婦死亡率は3/ 1000*と世界でも1番低いくらい自然出産のプロです。
*2018年時点の情報
無痛分娩も可能
陣痛が始まってタイミングが間に合えば、硬膜外麻酔による無痛分娩も可能です。
とりあえず帝王切開は母体・胎児に特別な理由がない限りしないのがスタイルです。
破水したら?
陣痛がきてない状態で破水したら日本ではかかりつけの産婦人科医にいきますが、スウェーデンではまずは病院に電話して自然に陣痛が来るのを待ちます。
Barmorska曰く破水しても24〜48時間は胎児が子宮にいても問題ないそうで、48時間すぎても陣痛がこなかった場合は再度病院に電話をしてドクターの指示に従います。
陣痛もなく破水した場合は子宮内の胎児を様々な菌から守る用水がないので、感染症等を起こす場合があるのでトイレのビデやシャワーで陰部を洗ったりするのは避けましょう。
出産後は1・2日で退院
スウェーデンでは出産後に母親・新生児にとくに問題等なければ、早くて次の日には退院できます。
帝王切開の場合でも4〜5日の入院です。
希望すれば授乳方法などを滞在中に教えてもらえます。
出産のプロフェッショナルなスウェーデンで出産
現在36週目です。
実際に出産時にどんなことが起こるのかわからなくて、不安と楽しみも両方入り混じっています。
ただ検診の回数が少なかろうがなんだろうが、すごくプロフェッショナルなのを感じるし安心感があります。
スウェーデン人はほぼ全ての人が英語を喋れるので、スウェーデン語がまだ話せないわたしでも問題無し。
出産が終わったらまた情報を更新しますね!!
LOVE MICA
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